センター長ごあいさつ

北海道大学病院は「患者本位で安心・安全な医療の提供」、「人間性豊かで自律したな医療人の育成」、「先進的かつ高度な医療の開発と提供」、「未来を見据えた地域医療・地域社会への貢献」を基本方針に掲げています。これら全てを実現すべく、北海道大学白菊会会員様のご賛同の下、2016年よりご献体を使用した総合的な臨床医学の教育研究の実施を目的とした『 CAST関連事業』(Clinical Anatomy, Surgical Traininig&Translational Research Project)を開始しました。また、2022年にはご献体を使用したトレーニング(CST:Cadaver Surgical Training)と、研究開発(カダバースタディー)を支援する部署である『 先端医療技術教育研究開発センター』(CERIA-MT:Center for Education Research and Innovation of Advanced Medical Technology)を設置しました。

本センターの設立目的はCSTとカダバースタディーからなる『臨床解剖』の実践による高度で安全な医療の普及であり、献体された方々の篤志に応えるべく、臨床医の技術向上や術式開発を目的としたサージカルトレーニング、新たな医療機器の研究開発、さらにはこれらを支える専門人材の教育などを通して日本の医療に貢献します。

七戸 俊明
北海道大学病院 先端医療技術教育研究開発センター センター長
北海道大学病院 消化器外科II 診療教授
北海道大学医学研究院 消化器外科学教室Ⅱ 准教授